壮大なスケールを見せつける北アルプスビッグエリアの一番南に位置する乗鞍岳、標高3026mの山頂直下に展開する大斜面は、見渡す限り白一色の世界だ。乗鞍岳へのアプローチは、山麓の乗鞍高原温泉スキー場から歩くか、春先なら位ヶ原まで春山バスで行き、そこからボードを担いで山頂へと登る。5月中旬過ぎなら、R158−平湯峠から岐阜県側にまわり、乗鞍スカイラインを利用して山頂直下まで登るという手軽なルートもあるし、初夏になって開通する県道乗鞍線を使って大雪渓まで迫ることも可能。けれど、自分の足を使って山岳に分け入り大自然と対話しながら滑りを楽しむのがバックカントリーの基本。あえてこだわって山麓から徒歩でチャレンジしてみよう。

位ヶ原ふきんより乗鞍岳への登り。山頂域は雪と
青空のコントラストが美しい神秘的な世界。

INFORMATION
 乗鞍岳バックカントリーは春3月から5月頃がベストシーズン。春の連休から6月頃には乗鞍高原から位ヶ原までのバスの運行もある。山麓ベースとなる乗鞍高原の中心地・鈴蘭地区にある天然温泉『湯けむり館』は、山岳ライダーたちの疲れを癒してくれる高原のオアシス。信州一の大きさを誇るサワラ造りの浴槽、岩造りの露天風呂など魅力も満載。乗鞍岳を眺めながらのんびりと入浴を楽しめる。木曜休館日。まずは食事をという方には、乗鞍高原名物・本場の手打ちそばをおすすめ。乗鞍高原には味自慢のそば処が点在。湯でたてのそばを冷たい水でさらした本格派の手打ちそばは、歯ごたえ風味ともに格別だ。
■問/乗鞍高原観光案内所 0263-93-2147


乗鞍岳春山バス(4月下旬〜6月下旬)運行情報

Mt.乗鞍スキー場

乗鞍高原温泉スキー場トップかもしか平より、乗鞍岳を目指して樹林帯の尾根筋を登る
大斜面でのアップ、ダウンを存分に楽しんだ後は、位ヶ原目指してのロングラン。そこから樹林帯を縫ってかもしか平まで一気に滑り降りる

乗鞍高原名物ホッカホカの天然温泉に浸る。「湯けむり館」