飯盛山(めしもりやま) 問/南牧村観光協会 ・0267-98-2091  高根町産業観光課  ・0551-47-3111

ニッコウキスゲ ニッコウキスゲ (飯盛山、7月上旬〜中旬)  

のびのびと元気いっぱいに咲くニッコウキスゲはどこで見ても心が躍るが、これほど印象の強い風景は多くないだろう。山吹色のじゅうたんに、絵に描いたような飯盛山、背景には富士山や南アルプス連峰。ぜひとも訪れたいビューポイントだ。

ヤマオダマキ
ヤマオダマキ (飯盛山、7月上旬〜中旬)

飯盛山周辺はちょっとした高山植物の名所。ニッコウキスゲのほかにも多種類の花が鑑賞でき、ヤマオダマキもそのひとつ。多く見られるのは紫色で、黄色のものはとくにキバナノヤマオダマキとも呼ばれる。

マツムシソウ
カワラマツバ (7月〜8月)

葉が松葉のように細いことからこのように名付けられた。小さな白い花が集まって咲く。葉は細く、8〜10枚が輪生している。葉は厚くて光沢がある。

ヤマホタルブクロ
イブキトラノオ (7月〜8月)

日当たりのよい草地に群生する。花茎は30cmから高いものは100cm以上にまで伸び、先端に長さ6cm前後の白色か淡紅色の花穂をつける。(写真は八ヶ岳連峰とイブキトラノオ)

ツリガネニンジン
ウツボグサ (7月〜8月)

日当たりのよい山野の草地に群生する。茎は高さが10〜30cmで、断面が四角形である。花期は6〜8月頃で3〜8cmの花穂に紫色の唇形花を密集して咲かせる。

リンゴの花

ウスユキソウ (7月〜8月)

亜高山・高山に分布する多年草。上部にある苞葉の表裏には白い綿毛が密集し、雪が薄く積もったように見えることから、ウスユキソウと名がついた。
カタクリ
カワラナデシコ (7月〜8月)

高さ30〜50cm。茎は根から叢生し、節が膨らむ。葉は対生、線形〜線状披針形で長さ4〜7cm、先端は鋭く尖り、基部は茎を抱きこみ(抱茎)、無毛で、粉白色を呈す。
ミズバショウ
シモツケソウ (7月〜8月)

きれいなピンク色の花を咲かせる。そのすらりとした姿の美しさから「高原の女王」とたたえられる。高さは0.6〜1メートルで、まばらに分枝する。(写真は八ヶ岳連峰とシモツケソウ)
レンゲツツジ
ツリガネニンジン (8月〜9月)

花茎の高さは30cmから100cmになり、葉は茎に3枚から5枚輪生し、稀に互生または対生する。茎につく葉の形は楕円形から披針形で、やや厚みがあってつやがない。
ソバの花
マツムシソウ (8月〜9月)

よく観察すると不思議なつくりをした花で、大きな花びらを持つ直径5cmほどの花の真ん中に無数の小さな花が集まって咲いている。この花が咲きはじめたら、そろそろ秋だ。



御座山(おぐらさん) 問/北相木村  ・0267-77-2111

ニッコウキスゲ アズマシャクナゲの群生 (5月下旬〜6月中旬)  

御座山は信州佐久平の南東、南相木村と北相木村の境に聳え、八ヶ岳と相対する標高2,112mの独立峰。この山の特徴は、八ヶ岳や南アルプスなど360度の山岳パノラマとアズマシャクナゲの群生。特に5月下旬から6月中旬にかけて尾根筋に群生するアズマシャクナゲはこの山ならでは。
ソバの花
トウゴクミツバツツジ (5月中旬〜6月上旬)

代表種のミツバツツジとは違い、おしべが10本あり、主に5月中旬~6月上旬にかけて咲く。ミツバツツジよりも花期がやや遅くい。(写真は御座山トレッキングコースより御座山とトウゴクミツバツツジ)
ソバの花
ヤマツツジ (5月下旬〜6月中旬)

高さ1〜3メートル。葉は枝先に集まってつき、楕円(だえん)形で長さ2〜4センチメートル、先はややとがり、両面に伏した褐色の毛がある。
ソバの花
イワカガミ (5月〜6月)

常緑の葉は丸く、光沢がある。花期は春から夏。花は淡紅色で、花弁は5つに分かれ、その先端はさらに細かく裂けている。御座山山頂域の岩陰に咲いている。


川上村 問/川上村役場  ・0267-97-2121

ニッコウキスゲ ベニバナイチヤクソウの群落 (川上村毛木平 6月上旬〜下旬)  

「紅花一薬草」と書くように、傷や虫刺されに効く薬草としても知られる。イカリソウなどと同じく、林の木陰などに育つ。毛木平の群生は圧巻。

ツマトリソウ (川上村毛木平 6月)

和名の由来は、花弁の先端にしばしば淡い紅色の縁があり、その色の入り方が鎧の威色目の一つである褄取りに似ているため。

シロバナノヘビイチゴ (川上村毛木平 6月)

深山の日当たりのよい草地に生える多年草。ストロベリーの一種で、夏にはイチゴを小さくしたような実をつけるがうまくはない。十文字峠登山口などに群生している。

レンゲツツジ (川上村毛木平 6月中旬〜下旬)

高さ1〜2mの落葉低木、4〜6月に葉が出たのち葉が開くのと前後して直径5cmほどのロート状の花をつける。つぼみの様子が蓮華に見えることからこの名が付けられたという。

アズマシャクナゲの群生 (川上村十文字峠 6月上旬〜7月上旬)  

標高2000m、長野県と埼玉県の県境にある十文字峠では、見事なアズマシャクナゲの群落が見られ、多くの人が花のトレッキングを楽しみに訪れます。


トウゴクミツバツツジ (川上村十文字峠登山道 6月)

関東の山地に多いことからこの名が付いた。代表種のミツバツツジとは違い、おしべが10本あり、ミツバツツジよりも花期がやや遅い。

ギンリョウソウ (川上村十文字峠登山道 6月)

周囲の樹木と外菌根を形成して共生する。地下に短い地下茎と太く絡まりあった根から成る塊があり、花が咲く以外にはその姿は地上では見られない。

マイヅルソウ (川上村十文字峠 6・7月)

茎は高さ10〜20cmほど立ち上がり、途中に2枚のハート形の葉をつける。先端から茎を伸ばし、白色の小六弁花を総状花序につける。十文字峠の十文字小屋の周囲に群生している。


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